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自動車部材のゴム成形にも応用!実は使われているストッキング素材
ゴム成形の「剥がれにくい問題」、現場で困っていませんか?
ゴム製品や樹脂部品の成形現場では、金型から製品が剥がれにくいという課題がたびたび発生します。
特に自動車関連部品では、
・複雑な形状の金型
・細かい寸法精度
・脱型不良による不良品リスク
といった条件が重なり、剥離性の向上=歩留まり改善に直結する重要なテーマとなっています。
そんな中、成形業界の一部で“ストッキング素材”をフィルターとして使う手法が注目されています。
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ストッキング素材が脱型サポートに使われる理由
パンストやタイツで使われているストッキング素材は、
もともとしなやかで、薄く、強く、滑りやすいという特徴を持つ工業的にも優れた素材です。
この素材をモールド(型取り)工程の間に挟むことで、
・成形品と金型の“密着しすぎ”を防止
・型からスムーズに剥がれやすくなる
・素材に傷をつけず、美しい仕上がりを実現
という副次的なメリットが得られるのです。
実際の活用例:自動車部品のゴム成形現場
たとえば、自動車の以下のような部材成形現場で活用が進んでいます:
・シール材やウェザーストリップなどのゴム系パーツ
・クッション材や緩衝パーツのウレタン成形
・配線周りの柔軟パーツの樹脂モールド
これらの現場では、成形後に傷がつかない・寸法精度が確保できるといった観点で、
「ストッキング素材を使ったフィルター」が選ばれているのです。
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なぜ不織布ではなく“ストッキング素材”なのか?
従来は、不織布や紙製の剥離シートが使われることもありましたが、
| 比較項目 | ストッキング素材 | 不織布・紙 |
| 薄さ | 極薄 | やや厚みが出る |
| 伸縮性 | 高い | ほぼなし |
| 剥がれやすさ | 滑りが良く、きれいに剥がれる | 吸着・引っかかりやすい |
| 再利用性 | 洗って繰り返し使用可能 | 使い捨てが前提 |
このように、作業性・仕上がり・経済性すべてにおいて利点があります。
まとめ|製造現場の“ちょっとした工夫”が品質を左右する
成形における「剥がれにくい問題」は、
単に離型剤を変えるだけでは解決できないケースも多いものです。
そこで、“挟むだけ”のストッキング素材フィルターという選択肢を、
一度試してみませんか?
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