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義足モールドに使われる“パンスト素材”の理由とは?|工業フィルターの意外な役割
医療現場でも使われているパンスト素材?
「ストッキングやタイツに使われる素材が、義足の成形に使われているらしい」
そんな話を耳にすると、多くの方が驚かれるかもしれません。
ですがこれは、医療や義肢製作の現場では実際に取り入れられている技法です。
義足や義手などの製作においては、“モールド型”と呼ばれる成形工程があります。
その際に、「ある素材」をフィルターとして挟むことで、作業性と仕上がりが大きく変わるのです。
今回は、そんな現場で活躍するストッキング素材=工業フィルターの役割をご紹介します。
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そもそも「モールド」とは?|義足・成形の工程解説
義足の製作では、利用者一人ひとりの脚に合わせた専用の型=モールドを作る必要があります。
このモールドは石膏や樹脂などで成形され、その上からシリコン素材や樹脂を流し込むことで
足にぴったり合うソケット(装着部)が完成します。
その際、金型と樹脂との間に何も挟まず成形すると、剥離しにくい・表面に気泡が出る・変形しやすいといった問題が起きやすくなります。
そこで登場するのが、「工業フィルター」としてのパンスト素材です。
なぜ“パンスト素材”が選ばれるのか?3つのメリット
義足や補装具の成形現場でストッキング素材が使われる理由は、以下の3点に集約されます:
① 剥離性の高さ
伸縮性のあるナイロン・ポリウレタン素材は、
成形後のソケットが型から剥がれやすくなるという特徴を持っています。
② 表面の滑らかさを保つ
素材がフィットして密着することで、気泡の発生やムラが軽減され、
製品の精度・見た目の美しさが向上します。
③ 薄さとフィット性
ストッキング素材は薄くて伸びるため、複雑な形状にもピタッと密着し、
成形精度を損ないません。
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工業フィルターの応用範囲は医療以外にも
このような「モールド+フィルター」の使い方は、義足の分野だけでなく:
・自動車部品のウレタンモールド
・ゴム製品の成形
・樹脂加工部材の型取り
などでも導入が進んでおり、業界横断的に応用可能な技術といえます。
また、従来の不織布では得られなかった「剥がれやすさ・フィット性」の点で、
乗り換え検討される企業様も増加傾向にあります。
なぜコラントのフィルターが選ばれているのか?
コラントが提供する工業フィルターは、元々がパンストやバレエタイツ向けに開発された高品質なストッキング素材です。
・国内自社工場による製造体制
・きめ細やかな目合い設計(微細フィルター対応可)
・ロール・筒型・カットなど多様な仕様に対応
といった体制により、ニッチな用途でも高い汎用性を発揮しています。
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まとめ|モールド成形の現場で「ちょうどよい素材」をお探しなら
成形工程において、「剥離がうまくいかない」「成形後の仕上がりにムラが出る」などの課題がある企業様は、
ぜひ一度コラントのフィルター素材をご検討ください。
・ご希望の仕様に合わせたカット・加工対応
・小ロットからのテスト対応可能
・既存素材との比較検討にも最適です