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不織布ではなく「伸びる素材」が選ばれる理由:金型からの剥離性に注目
“剥がれにくい”は、現場の悩みの種
樹脂やゴムの成形において、金型から製品がうまく剥がれないという課題は、製造現場においてたびたび起こります。
・成形品が金型に貼り付く
・エッジ部分が千切れやすい
・成形不良が発生しやすくなる
このようなトラブルがあると、作業効率が落ちるばかりか、製品の品質にも大きく関わります。
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従来のフィルター素材は“不織布”が主流だったが…
成形品の離型サポートや異物除去目的で、金型と成形材の間にフィルター素材を挟む工法があります。
その際、よく使われるのが「不織布タイプのフィルター」ですが、実際の現場では以下のような問題点も見られます:
| 不織布の課題 | 内容 |
| 柔軟性の不足 | 材料の形にフィットしづらく、成形ムラが起きやすい |
| 剥がれにくさ | 加圧時に素材と密着しすぎてしまう |
| 毛羽立ち | 表面残留や異物混入リスクにつながる |
「伸びる素材」が金型成形で選ばれる理由とは?
そこで注目されているのが、ストッキング素材のフィルターです。
具体的には、**ナイロン×ポリウレタン(弾性繊維)**を使った薄手の素材で、パンストやタイツにも使われているものと同じ構造です。
この素材が選ばれている理由は以下の通り:
| 項目 | ストッキング素材の強み |
| フィット性 | 金型の微細な凹凸にも密着しやすく、成形が安定 |
| 剥離性 | 表面が滑らかで**剥がれやすい**。離型剤の使用も抑えられる |
| 薄さ | 数十ミクロン単位の薄さで、成形寸法に干渉しない |
| 耐熱性 | 一定の温度環境下でも強度・形状を保持しやすい |
| クリーン性 | 糸くずや毛羽立ちが起きにくい |
こんな業界・工程での活用が進んでいます
ストッキング素材を使ったフィルターは、以下のような業界で活用が進んでいます:
・義足・装具のモールド工程(精密なフィット感が求められる)
・自動車部品のゴム成形(異物混入防止・離型性改善)
・NC旋盤・金属加工時の異物除去(フィルター用途)
・塗装前のパーツ整形(仕上がり精度が求められる場面)
特に「自社で離型に悩んでいて、現場で工夫していた」という企業様ほど、
この素材を導入することで、段違いに作業効率が上がるという声が多数あります。
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コラントの素材提供の特長
コラントでは、以下のような形で製造業向けの支援が可能です:
・必要サイズ・厚み・フィルター密度の調整が可能
・小ロットから試作対応可能(まずは現場で試してから)
・日本製の高品質素材を安定供給
・年間数十万メートル単位の生産体制あり
まとめ|剥離トラブルに、素材からアプローチしてみませんか?
金型からの剥離トラブルは、成形品そのものよりも、間に挟む“素材”が原因だったというケースも少なくありません。
「柔らかいのに剥がれやすい」という相反するニーズを満たせるのが、ストッキング素材の工業フィルターです。
「不織布を使っているけど、あまりうまくいかない…」
「もっと剥がれやすくしたい」「異物対策をしたい」
そんなときは、まず一度ご相談ください。
現場に寄り添った素材選定と試作サポートを行っています。
